toggle
2019-02-18

インキュベーション入居者募集中!

この春、私が入居している児島産業振興センターのインキュベーション居室に空きがでます(http://www.kip-center.jp/newstopics/1935/)。起業を考えている方にお勧めの施設ですのでその紹介をさせてください。

児島のインキュベーションのメリット

私は入居して1年半ほど経ちますが日々そのメリットを感じます。以下そのメリットについて述べます。

工業用ミシンがいっぱい

児島に来る前に家庭用ミシンでGジャンのボタンホールを縫ったことがあります。当時はこんなものかなと思ってましたが、今見るとひどい。こっちに来てボタンホール専用ミシンを使ってびっくり。簡単だし綺麗だし。ただしこのボタンホールミシン、買ったらいくらすると思いますか。目安ですが、新品でざっくり200万円。そんなの起業したての人間が買えるわけありません。児島のインキュベ―ションではこういった高額なミシンが共有で使えます。もちろん入居者は無料で。

新品で買えば200万円以上するボタンホールミシン。倉敷市が購入したものです。これが入居者なら共用で使えます。

Gパンを縫うなら、本縫い、オーバーロック、巻縫い、ボタンホール、カンドメ、ループ…少なくともこれだけのミシンが必要になると思います(ループミシンはなくても代用できるかもしれません)。つまり5,6台必要です。デニムの縫製は特殊と言われますが理由のひとつはここにあります。

ワイシャツなら職業用ミシンが1台あれば事足りるかもしれませんが、デニムはその厚みゆえ、職業用ミシンでは難しく、さらに複数台必要です。ミシン揃えるだけで平気で100万いきます。ミシンを置いておくスペースも必要です。さらにそれらをメンテナンスしてくれるミシン屋さんが近所にいないと…むにゃむにゃ。引越しさえままなりません。最近は個人によるハンドメイド商品が旺盛ですが検索してみると分かります。ほとんどがアクセサリーや小物で、デニム、特に12オンス以上のある程度厚みがあるデニム製品というとだいぶ限られてきます。その理由は上記によるものと思います。覚悟がないと始められないのがデニムです。

何が言いたいかというと、そういったミシンを揃える初期投資の壁が児島のインキュベーション施設ならだいぶ低いということです。インキュベーション施設は全国に数多くありますが、これだけ工業用ミシンが揃ってる施設は多分児島くらいです。他にあるなら教えてほしいです。

駅から歩いて3分

立地は駅から近いです。JR児島駅から歩いて3分。児島にはジーンズストリートもあるので、デニムを求めてやってくる観光客が国内外からやってきます。

https://www.youtube.com/watch?v=IV-WJ9BoGrA

また、建物の2Fに商工会議所があるので、いろんな相談や事業者向けのセミナーも簡単に参加できます。市の建物内にあるので事業者として社会的信用もあります。

電気代込みで2万円前後から

こっちに来る前、東京でシェアオフィスの入居を考えたことがありますが、だいたい月3万円くらいかかります。しかも共有スペースにパソコンを置いて…みたいな感じで、個室はありません。さらに入居にあたって入居手数料や保証金などが必要な場合も。ここでは個室あり電気代込みで2万円前後から。部屋によって金額は変わりますが一番安い部屋は17000円台。入居にあたり仲介手数料や敷金等は一切ありません。コピー機やFAXの使用も常識の範囲内なら無料。なにこれ。立地や電気代等考えたら月7万円くらいの価値はあると思います。もちろん倉敷市の税金が投入されているからこその値段なので、そういう意味だと毎月5万円くらいの補助金をもらっているような感覚です。

24時間365日使える

館内清掃や防虫工事の時期はありますが、基本的には個々の事務室と工房は24時間365日使えます。セコムが入ってるので入退室のセキュリティもしっかり。廊下は防犯カメラも設置されてます。ちなみに8:30から18:00までは事務スタッフの方がいてくれますので何かあったときの相談もできます。

インキュベーション事業者同士の交流

インキュベーションの入居者は同じく個人で起業した者同士なので、考え方が似ていると感じます。相手の境遇に共感しやすいので、共通の話題が多いです。同志といった感じ。一人で起業するとどうしても孤立してしまいがちですが、そういったときにインキュベーションの同志が近くで頑張っているというのは精神面に励みになります。受験生的に言えば自宅よりも予備校の自習室の方が勉強がはかどる…みたいな。ちなみに月一回、入居者のミーティングがあります。

デメリット

思いつくものが特にありません。かなり怪しく感じるでしょうがマジです。ただ、ミシンを使わない事業を考えているのであれば他の施設でもいいと思います。あと、敢えて言えば入居期限が3年で、1年延長しても4年までと限られている点でしょうか。ただしこの期限も「3年4年やって独り立ちできるくらいの結果がでないのなら(事業の方向性を)考え直した方が良いんじゃないの?」というある種の優しさなんじゃないかと個人的には解釈してます。永久に入居できるなら私はずっといるでしょうし、今回のような空きが生じることは中々ないでしょう。

よくある質問

住めるんですか?

住居として住むことはできません。シャワーもありません。自宅から通うか移住を伴うなら別途アパート等を借りる必要があります。

地方って生活不便じゃないの?

駅前の通り

これは私のような県外からの移住起業者向けの想定質問ですが、アマゾンの宅配便は当然届くし駅周辺にコンビニやスーパー、病院もあります。地方移住と言っても倉敷市は中国地方で三番目の人口(約48万人)を擁す中核市です。極端な山奥なわけではなく、インキュベーションもJRの駅周辺にあるので生活に不便を感じたことはほとんどありません。以前、埼玉の北の方に住んでた時期がありますが生活する上での不便さというのはあまり差異を感じません。ただし東京のように夜遅くまでやってるお店は多くありません。そういう便利さを求めているなら東京や大阪のような都会の方が良いと思います。あと、都会と比べると人は少ないです。にぎやかな環境に身を置きたいなら都会の方がいいかと思います。私は東京で働くことが多かったのでもうあの満員電車と遅延のピリピリ感は…イヤです。金曜夜の終電なんて酔っ払いだらけでしんどかったです。今は職場まで歩いて3分。通勤ストレスはゼロです。

生活費に関して、地方は安いと思われがちですが家賃以外は ほぼ変わらないです。家賃については安い分は車の維持費で相殺されるでしょう。車はなくても生きていけますがあった方が便利です。岡山の人に「(私は)生まれて一度も自分の車を持ったことがない」と言ったらびっくりされました、というくらい車を持つのが普通です。ちなみに私は今も持ってません。とはいえ商品を持って移動するのが厳しく感じるようになったので、最近カーシェアリングのサービスに加入しました。

岡山は↓に行けば四国、←に行けば広島福岡、→には新幹線で大阪名古屋東京に行けます。 桃鉄をやると分かりますが岡山で通せんぼするカードを使われると非常に困ったことになるくらい地理的に要なところにあります。今はインターネットのおかげで都会の情報がリアルタイムで手に入りますし、都会に住むメリットは薄れていると思います。児島地区ではないですが、倉敷市には移住を考えている方向けの「お試し住宅」という制度もあるようですのでご興味がある方は試しに住んでみたらいかがでしょうか。

次に空きが出るのは2年後…?

今1部屋が募集中ですが、そう遠くないタイミング(遅くとも年内)でもう2部屋空く予定です。そうなると合計3部屋が募集となります。もしその3部屋が埋まったら次に空くタイミングはいつになるでしょう。実は入居者の中で次に古株になるのは私になります。つまり、私が退室するまで次の空きは発生しません。では私が退室するのはいつ頃なのかと言いますと、だいぶ間が空いて2021年7月。2年以上先。ただしこれは私が期限ギリッギリまで入居した場合で、さらに私以外の入居者がその前に退室しなかった場合の仮定です。その仮定の上で説明させていただくと「この機会を逃すと入居できるのは2年以上先」ということになります。2年後は何歳になっているでしょうか。さらに、2年待つことになるので入居希望者は通常より多く、競争率が上がる可能性があります。あくまでも仮設&可能性の話ですが。焦らせるわけではないのですが、入居したいときに入居できるわけではないことだけ伝わればと思います。

今、全国的に地方移住起業働き方改革の3大ブームが続いていると思います。ひと昔前には起業セミナーなんてほとんどなかったそうです。人口減による危機感からか自治体による移住促進にも予算があてられています。地方に移住したり起業する後押しを行政がしてくれます。凪状態でのサーフィンは難しいでしょうが、今は波を行政が作ってくれています。この流れがいつまで続くかは分かりません。もしやりたいことがあって、それがミシンを使ったアパレル起業であるならこの波に乗っちゃうのが吉ではないでしょうか。ちなみに、働き方改革については起業と転職が増えれば勝手に進むものと楽観視しています。

で、どうやったら入居できるの?

ちょっと興味あるかも…と思われた方は、まず入居条件が適合するか児島産業振興センターのHPに掲載されている条件をご確認ください。その上で、産業振興センターにお問い合わせください。問い合わせ先はここからどうぞ。随時募集とありますが、審査会が終了して定員が埋まったらそこで終了です。繰り返しますが定員が埋まったら最悪2021年の夏まで待つことになります。審査会がいつ行われるか分かりませんが、遅くとも2019年4月中旬までには応募の意思を伝えておいた方がよいと思います…。

最後に

長々と書きましたが、私は児島のこのインキュベーション施設に入れて心底ラッキーだったと思ってます。理想のGジャンを作るという夢を実現するのにこれ以上の環境は世界中見渡してもなかったでしょう。

良いことづくしで説明してしまいましたが、入居された方の中には期限を待たずして退室されるケースもありますから、人によって求めるものの合う合わないがあると思います。最終的には自己責任になりますが、起業をお考えでレンタルオフィスなどを探している方の選択肢の一つとして捉えていただければ幸いです。

ミシンやアイロンなど、アパレル製造(特に厚物)に特化した設備が充実しているので「いつか自分のアパレル商品を作りたい」と思ってる方に入居してもらえればと思います。個人的な希望を言えばそれがデニムであればと思います。児島と言えばデニムです。私はGジャンをメインに作ってますが、同じようにGジャンを縫いたい方、歓迎です。一緒にデニム製品を作りましょう!(これが今回の記事の目的です)。 一度施設や周辺環境の見学にいらしていただけたら嬉しいです。長文乱文失礼いたしました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

Translate »